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アイドルマスターシンデレラガールズ第11話「Can you hear my voice from the heart?」を見た

見た。これはすごい。
ここまでの5ユニットでは問われることがなかったユニット内人選のところにスポットを当てて、最初はソリの合わなかった2人がユニットとして成立するに至るまでを1話ですごく丁寧に掘り下げていた。

2人はそれぞれネコミミとロックを自分の譲れないものだとぶつけ合うんだけど、みくはネコミミとか言いながら出してくる歌詞はにゃんにゃん言いまくっているし、りーなはロックだロックだと言ってるのに何かとにわかっぽくてアヤシくて、コメディ感を出しつつ、それぞれ相方に否定的に言われても話が過剰に深刻にならないようにも働いてた気がして、なるほどなぁという気持ち。

時系列順で2人の距離感を追いかける。最初のキャンディーの仕事ではそれぞれが勝手にしゃべっていててんでバラバラ。プロデューサーにユニットだと押し付けられたもののどっちも譲る気はなくて、ユニットはこの時点では完全に渋々。あわよくばプロデューサーにユニットを諦めさせようというフシまである。

フェスの話を聞いて1回状況が変わる。スケジュール通りにデビューできないとプロダクションの大きなライブイベントに出れなくなる。ここで「ユニットとして」うまくいくことで2人の利害が一致する。「仲良くする気がない」から「仕事上は仲良くする」にまず一段階変わる。ビジネス上のズッ友。けれどいまいち仕事の結果は出ない。
プロデューサーに談判すると、今度は「ユニット諦めても良いが片方しか出れない」と言われてもう一回焦る。お互い「自分がデビューしたい」とは思っているけど、そこで相手を押しのけて自分が、となるよりも相手に負けて出られないリスクの方を恐れる。相方への思いやりと解釈するよりは、仕事の結果が伴ってこないことへの不安とかの方かなぁと思う。メタ的にはそうならないと困るって話ではある。

ここで莉嘉の提案でりーながみくの部屋に1週間居候?しに行くけど、別にこの段階ですぐ好転するわけじゃない。オーディションもあんまり芳しくなさそうな雰囲気だし、仕事上の衝突だけじゃなくて生活習慣の違いで戸惑ったり、トラブルはいろいろある。でもそうやって一緒に暮らしてみるといろいろわかってくる。ロックって言うけど意外とミーハー。にゃんにゃん言っててもアイドルとして生活習慣からちゃんと組み立ててる。ロックなキャラだから仕事ではクール気取るけど本当は甘い方が好き。ネコキャラなのに魚はダメ。わかってくるとみくのプロ意識に関心したり料理を作ってみたりするし、好きだと思って料理作ってくれた気持ちに気付くし、そうやってちょっとずつ心理的な距離が詰まっていってる様子がすごい丁寧。
多分こうやって距離が詰まることで、みくやりーなの中で「こいつとやってられるか」という気持ちはなくなっていくんだけど、でも「こいつとならうまくいく」っていう確信は相変わらず持てないままだったんだろうと思う。だからみくが突然出ると言ったイベントも「お仕事したい」という意味のチャンスではなくて、2人がユニットとしてまとまれるかを確かめる機会としてのチャンスになったんだろうなぁ、と思う。言い出したのはみくで最初はりーなも戸惑ってるというか怒ってるけど、りーなとしてもこの機会に確かめたいと思っていたから作詞するなんて乗っかった、ってことだろう。

ここでBGMがWe're the friends!になるところが、2回目の明白にがっと流れが変わるところだと思う。最初はお互いうわぁって感じの歌詞しか出せないんだけど、お互いそれじゃダメだって分かってるから学校でもずっと考えてるし、喧嘩しても喧嘩しっぱなしじゃなくて「もう一回考え直そう」ってできる。
別に仲良しこよしではなくて「本当、気が合わないね」って間柄ではあるんだけど、あれだけこきおろしてたにゃんにゃんコールをりーなもステージでやってみせるとか、背中合わせでマイクパフォーマンスしてみせるとか、我を貫き通すだけじゃなくて相手の大事にしてる物も大事にしてユニットとしてまとめ上げるところとか、このステージにしてやっと「お互いのこだわりを尊重」することでユニットとしてやっていけるっていう到達点に至った。

細かいところまで見ればいろいろあるけど、大きな流れでいうとその2回が転換点だと僕は思っていて、特に2回目の転換点のためにみくとりーなをじっくり深く掘り下げて、2人が距離を詰めて行くところをたっぷり見せてくれたのがすごいよかったと思った。

そして今回はとにかく挿入歌のWe're the friends!がズルい。元々はキュートクールパッション3属性の曲だったのを*の2人に見立てたから、歌詞が全てそのままこのシーンのためという訳じゃないけど、「好きなモノが違う」「目に見えるトコは似てない」「ぶつかる日もある」けれど、「We're the friends!」で「おそろいのこの想い」なわけである。アレンジバージョンはbgmで使われていたけど、歌詞付きの原曲をここで投入するのが満を持してという気がするし、2番のサビの歌詞を聴かせる構成になっているのもズルかった。

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りーなとみくの同居のところを追うと、2人のいろんなことが分かる。
みくは早起きして朝ご飯をしっかり食べ、夜は30品目食べてお風呂も100までつかる。真面目というかストイックというか。前川さんって感じである。
りーなは朝はねぼすけだし朝ご飯は食べない。1週間居候するのに弾かないギターや大量のヘッドホンにポスターまで持ち込んじゃう。割と殺風景なみくの部屋を面白そうに眺めてるあたり、いかにも実家暮らしっぽいという気がする。

今回ゲームの方でアニメ連動としてみくのØωØver!!の衣装(オーバー・ザ・カラー)がもらえたんだけど、これのゲーム中の説明書きが格好いい。

異なる色の個性がぶつかり合って響き合い、超えてゆく。
アスタリスク・前川みくのLIVE衣装。

次回予告

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次回予告も見た。"The magic needed for a flower to bloom." お花を咲かせるために必要な魔法。
12話でまさかの合宿回。しかも合宿所は劇場版で765プロが合宿してたところと同じように見える。ここにきてどんどん765の世界に被せに来ている。
3人4脚、ニュージェネレーションは妥当としてソロだった蘭子がラブライカと3人で組んでいるのが微笑ましくてすごくよい。
美波と楓さんの話してる予告の中身からは、8月に(現実世界で!)やるサマーフェスが劇中のイベントとリンクしたものになることが示唆されていて、完全にサマーフェスチケット応募を煽られている気がする・・・

視聴メモ

「あの曲にはネコミミダンスがピッタリ」
「仲良し二人組」
どんどん沸騰する魔法瓶。ロック(Lock)の表示が意味深
お仕事の間は仲良し二人組って感じでちゃんと写真に写ってる
パターゴルフ、気まぐれで持ち込んだのかと思ったら意外と常設されてる
346 Production IDOL FES。*
いつの間にか背後に回り込まれてたのに気付かないプロデューサー。
「あまり大騒ぎしないで下さい」。とうぜん、速攻でCPに言いふらされる
気にくわない相方と組むのは嫌だけど、フェスに出れないのはもっと困る。利害の一致。ただし相変わらず喧嘩はしまくるし、イマイチ上手くいかない
「余ってる二人だから、適当にくっつけようってこと?」には全力否定。
お互い「自分は出たい」と主張するけれども、バトルするよりはユニットとして取り繕う方がよい
1週間分の荷物。ギターもある。
ヘッドホンこれくしょん。
みくは早起きして朝ご飯からしっかり食べる。いかにもねぼすけで普段は朝ご飯食べないりーなととにかく対照的。
「アイドルは身体が資本」「夕食は30品目」の割にお総菜。
100まで数えてから。
一緒に寮にいるので小日向ちゃん、紗枝はんとはみくは普通に顔見知り。女子寮の規模が読めないけど意外とみんなちゃんと顔見知りのレベルの規模か。
オーディション控え室、すごい見覚えあるけど劇場版のエンディングでミリオンメンバーが受けてたオーディションと同じ控え室っぽい。なるほど、憎い。
カレイの煮付け。りーな的には得意料理。まぁ猫キャラなのにお魚が大の苦手って想像もしないよね・・・
食べるものがなくてトースト食べてるみく。
飴差し出すところのみくが滅茶苦茶かわいい。
「ふつうに甘い方が美味しいじゃん?」といい弾けなくてあんまり練習もしてないギターを持ってくるあたりポンコツ感が出てくる
電話。心配したお母さんからかかってきてる。
みくは小さいころからネコミミつけてる。背景はユニバっぽい。
プロデューサーの元に来てる営業の話がアイドルの居室にも漏れてる。いいんかいな……
「チャンス」。お仕事のチャンスじゃなくて、二人がまとまれるかを確かめるチャンス。
まとまれてないままデビューはしたくない。意味を納得しておきたい。
ずっと待っててようやくデビューが回ってきたみくが「やっぱり駄目だと分かったら」「りーなちゃんに先にデビューして欲しい」と言う重み。
ここの「作詞とか興味あったし」「気持ちは同じだから」のりーなのかっこよさ。
「本気、なのですね」に対するときのみくの悲壮気味な顔と対照的に自信ありげなりーな。ここはかっこいい。
この展開からのWe're friendsはやばい。
自信ありげでかっこよかった割りにりーなの歌詞はそれっぽい言葉並べただけで全然って感じ。でもみくのにゃあにゃあもアレである
眼鏡制服前川さん。りーなも考えてる。プロデューサーも急な手配で奔走している。
台詞がなくなって歌がよく聞こえるちょうど最後のサビが本当にニクい。
歌詞うまくいかなくて衝突するけど、そこから「もう一回考え直そう」になる
あくまで「気が合わない」のはずっと同じ。
あれだけネコミミなんてお断りだったりーなと一緒になって「にゃー」の煽り。
ちょっとめげそうな2人に頷き1つでやる気を出させることが出来るプロデューサー。ずいぶんプロデューサーの信頼も厚くなった。
ØωØver!!かっこいい。作詞は高森さんと青木さんだ!
「お互いのこだわりを尊重しながらやっていけると思った」「ネコミミもロックも、どっちも大事にしていくにゃ」。自分は曲げないよ!!
フェスの資料、ユニット名の横に「シンデレラプロジェクト」といちいち書いてあるということはCP以外も参加するっていう示唆っぽい。
衣装のテイストはユニットっぽくまとめてある。りーなの方がちょっとかっこいい系によせてるけどみくも同じようなテイストだし、よく見るとりーなのカチューシャもちょっとネコミミっぽく見える。
*の2人が揉めててもプロデューサーは動じてない。真剣な口げんかじゃなくてじゃれてるだけ。
「再結成にゃー」「いぇーい!」

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