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響け!ユーフォニアムの劇場版を見てきた

2019/04/23 補足: このあとユーフォの映画はいくつも出たのでどれを指すのやらって感じがしたので一応補足しておくと、この話で触れているのは最初の劇場版、"~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~"のことです。文中のリンク先を更新しておきました。

首記の通りです。

東京に金土日と滞在していて、土曜日ちょうど予定が空いたので響け!の劇場版を見てきた。ちょうど今日が初日で、新宿ピカデリーの舞台挨拶(12時の回)のチケットが取れたので、ついでに舞台挨拶もみてきた。

movie.anime-eupho.com

TVアニメの時にもちょっと自分のコンクールを振り返るエントリを書いてたんだけど、ぼくは高校時代に吹奏楽部で Tuba を吹いてた。

astj.hatenablog.com

なので、舞台設定も出てくる吹奏楽部のメンバーの熱量や「めんどくささ」も吹奏楽コンクールの緊張感も、自分の高校時代を思い出すと凄く「わかる」「あった……」という気持ちになったので、とても入り込みながら映画を見ていた。コンクールのメンバーを上級生優先にするかどうかとか、部の方向性でパートリーダー会議とか、新しい指導者がやってきた時の反発とか、どんどん思い出が蘇ってくるという状態。僕の高校時代には滝先生も麗奈もいなかったし、劇中のような大きなストーリーがあった訳では無かったけれど、あの物語開始時点の北宇治高校吹奏楽部の様子を見てると「これうちじゃん……」って思わされることが何度もあった。多分僕だけじゃなくて、吹奏楽部で青春を過ごした人達の多くがそういうことを思ったのではないか、と思う*1
もちろん、入り込んで見ていられたのは物語や自分の立場だけの効果でも無かったと思う。とにかく楽器の演奏シーンや部活の描写をすごく丁寧にしていて、それがリアリティを増していたんだろうなぁとも思っている。練習の描写だったり、演奏の指使いの作画だったり(金管しか分からないけど、曲に対して完璧な指使いの作画だったと思う)、細かな効果音だったり。ちょうど今日の舞台挨拶で石原監督が Trp. のピストンを操作するときの音の話をしていたのだけれど、それの他に、特に Euph. や Euba の楽器を構えたときのガチャッという効果音や、楽器に息を入れる描写や音だったり、とにかく丁寧に描写されていて、これが流石京アニなんだろうなぁと思った。
麗奈と久美子はどっちも明らかに普通じゃない奴だし、二人の百合じみた関係性とかは突飛なんだけど、高校時代の吹奏楽部に多感な年頃のめんどくさい熱意が渦巻いてる環境を思い出すとそれなりに「あってもおかしくない」感がするし、その「あってもおかしくない」感の出所の一つはやっぱり丁寧に積み上げられた吹奏楽部の描写が作ったリアリティじゃないかな〜〜〜と思う。

そういうリアリティの積み上げられた上での話だったのもあって、コンクールのシーンでは画面を見ているだけなのにすごく緊張したし、曲の最初に滝先生が指揮を構えたときは自分も背筋がしゅっと伸びるような思いをした。それでもTVの時よりは今回リラックスしてコンクールシーンを見ているつもりだったのだけど、演奏が終わった瞬間に自分がふぅ、と息を吐き出した瞬間に、ああやっぱり息を詰めて見ていたのだなぁと思った。少なくとも僕にとって、あのシーンはバトル映画の対戦シーンとかよりもずっとリアルに緊張して見ている瞬間だったと思う。

そういうことでとにかく良かった。10月からTVシリーズ第2期も放送されるということなので楽しみにしたい。

tv2nd.anime-eupho.com

*1:TV版の放送当時に周りの吹奏楽出身クラスタが同じような感じで呻いていた