平常運転

アニソンが好き

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ANIMAX MUSIX 2017 OSAKA に行ってきた

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2017年一発目のイベントは ANIMAX MUSIX になった。素敵な出演者の方々、(全曲じゃなかったけど)生バンド、相変わらず僕にばっちり刺さるカバー曲の選曲と充実感高い内容だったし、プレミアムシートの中でもかなり良い席だったことでステージがよく見えてパフォーマンスの細かい様子までしっかり見られたというのもあり、(さらに言うと関西圏なので近くて便利というのもあって)非常に満足感の高いイベントだった。質・量ともにこれだけのイベントが関西で開催されたということはたいへんめでたい、というように思う。色々思い出して振り返ってみようと思う。
musix.animax.co.jp

ちなみに横浜の時の感想はこれ:
astj.hatenablog.com

開幕のはなし

この土日は全国的に大寒波に見舞われたということもあって大阪も寒かった。特に風がめちゃめちゃ寒かったのと、特に大阪城近くだと風で砂が巻き上げられて二重に厳しい状態だった。さらに人と待ち合わせする都合もあって開演ギリギリまでその寒い外にいたので、開演の本当に直前まで外でしっかり体を冷やしてしまっていた。席についてレッドブルを急いで飲み干すともう開演。兎に角バタバタしていたのだけど、バタバタしながら着いた席はアリーナ真ん中ブロックの前から数列目というところでこれまたすごい場所だった。そういえば、事前に予想していたよりも周りの席にミルキアンが多くてちょっと意外に思った記憶もある。

とにかく体は物理的に冷え冷えだったのだけど、そんな席だったものだから開幕で KOTOKO さんの歌声と迫力あるサウンドに迎えられていきなりテンションがガツンと上がって、直前までの寒さなんて一瞬で忘れてしまった。ぼくが KOTOKO さんの歌を初めて聞いたのは優に10年以上前のI'veのCDなのだけど、KOTOKO さんの歌声のちょっと独特な癖の感じとかがその頃からずっとお変わりないのがなんとなく嬉しくなる。最近の曲(TOUGH INTENTION)と懐かしい曲を織り交ぜたセットリストはベテランの KOTOKO さんらしくて良いなー、と思った。というか Light My Fire がとんでもなくよかった。

若手女性声優アーティストとか声優アイドルの話

いわゆる若手女性声優アーティストとしては今回大橋さん、水瀬さん、下地さん(シンデレラガールズ中野有香役とばっかり思ってたけどアイカツで主役も張っておられた……)、 声優アイドルとしては every♥ing と i☆RisWake Up, Girls! が出演していて、そういう若手女性声優的方面でも豪華なラインナップだった。
ここ最近いろいろなライブの感想でずっと言ってるけどやっぱり大橋さんのステージはとても良くて、伸びやかで芯の通った歌声は大阪城ホールのサウンドにも負けることがないし、やっぱりところどころで見せる楽しそうな笑顔が良い。この日の2曲目のワガママMIRROR HEART のお洒落なイントロ前半の振り付けが一段落したところとか、あるいは水瀬さんとのコラボ(はっしー♥いのりん)で水瀬さんと向き合っての笑顔とか、良い笑顔が沢山合った。そういえばダンスもよかった。
単純な良かったというだけとはまたちょっと違う話題としては、今回下地さんがすごい印象的だった。去年のシンデレラガールズのライブでステージ自体を見たことはあったのだけど、キャラクターソングではなく本人としてのステージを見るのは初めてだった。アーティストデビューして日が浅いということもあってか、見たところとにかく緊張しているというのが伝わってくる様子だった。とはいえ、歌そのものはそんな緊張してそうな中でもとても良かったので、またどこかで聞けたらいいなと思う。ご本人の曲も層だし、カバーの これから のアカペラもすごく良かった。最後の挨拶の時にも緊張していそうな様子が見えていたのだけど、近くにいた every♥ing のおふたりと一緒に歌っていたりして少し打ち解けていたのだろうか、と勝手に思っていたりもした。
Wake Up, Girls!i☆Ris も見るのは初めてではないのだけど、アニサマで遠くから見ているという感じだったので、間近から見たのは今回が初めてだった。歌を聴くという意味では遠くてもそんなに困らないのだけれど、やっぱ間近だとダンスなりパフォーマンスの視覚的な迫力が全然違って、うおお、という感想になった。Wake Up, Girls! の綺麗にフォーメーションの取られたパフォーマンスであったり、 i☆Ris のキレッキレのダンスであったり。そういえば今回あまり予習できていなかったということもあって、 i☆Ris の1曲目の Re:Call がすごく格好いい曲だったのにはビックリしてしまった。もともと i☆Ris はこういうフェスで見る程度……という感じなのだけど、アニソン/声優好き、特に i☆Ris ファンの知り合いがリツイートしているのをぼーっと眺めているうちにだんだんメンバーを覚えつつあっておもしろい。

カバーコーナーの話

ANIMAX MUSIX のひとつ大きな華はコラボ/カバーコーナーだ……と前から思っているのだけど、今回も個人的にすごく刺さる選曲だった。青空のナミダ、mind as Judgement、crossing field といった、昔自分でもバンドで演奏したことがあって思い入れのある曲はリズムも含めてばっちり体がノるし、(僕にしては珍しく!)最近の曲で好きな DREAM SOLISTEREnter Enter MISSION! といったあたりも聞けて楽しかった。ガルパンは最早最近の曲というには苦しいかもしれない。青空のナミダでの西沢さんの歌とギター(ギターソロも!)は超かっこよかったし、 OxTxDELiA (OxT と GALNiDELiA のコラボ)のオリオンをなぞるは4人それぞれがめっちゃイキイキしてとてもよかった。 toku さんは黒の AX-Synth 弾いてた。もう一つコラボから触れるならやっぱり DREAM SOLISTER で、 KOTOKO さんと茅原さんのそれぞれの歌声の個性が存分に活かされた素敵なデュエットだった。まあ後方ステージだったので前方からはちょっと遠かったのだけど……

西沢さん、鈴村さん、OxTの話

西沢幸奏さんは青空のナミダがよかったと書いたけれど、ソロ曲はさらによかった。まさにギターを掻き鳴らすという言葉がぴったりのアツい The Asterisk War と、一転して歌い上げるバラードの帰還。西沢さんというと、艦これEDの吹雪でデビューしたときの初々しい印象を未だに持っていたのだけど、その時よりずっとパフォーマンスに力と風格のようなものを身につけていて、そのギャップにもこの1年半ほどでの西沢さんの成長にびっくりさせられた。

YOKOHAMAもそうだったというかそもそも往々にしてよくあることなのだけど、今回の出演者はやっぱり女性ボーカルが多くて、男性ボーカルのアーティストは少なかった。少なかったのだけど、その2組の OxT鈴村健一さんはどっちも熱いパフォーマンスですごく楽しかった。鈴村さんは1年前にうたの文化祭で見たときにも思ったのだけど、やっぱりステージの盛り上げ方がものすごく上手い。女性アーティスト目当てのお客さんが沢山いる中ってのをわかった上で、難しくないよ、一緒に楽しくノろうぜと、(こういう言い方するとファンの人に怒られそうだけど)気さくなあんちゃんのような語り口からのパフォーマンスで客席を思いっきり沸かせていて、とても楽しかったし盛り上げ方のうまさに感服しっぱなしだった。

鈴村さんのステージは初めて見たんだけれどやっぱり盛り上げ方が上手い!!と思った。クラップ曲のあいうえおんがくからコール曲のSHIPSで、どっちも観客に難しいことさせるんじゃなくて一緒にノるためのちょうどいい塩梅という感じで、実際ぼくも聞いたのは始めてだったんだけどすごい楽しかった。

1314&91.9V-STATION うたの文化祭2016 に行ってきた - 平常運転

OxT はなんとなくギターとボーカルのデュオという印象でいたのだけど、よく考えるとオーイシマサヨシさんもギターを弾く人なのだった。オーイシさんがアコギ、Tom-H@ck さんがエレキギターを持って現れての1曲目の One Hand Message ではアコギもめちゃめちゃ格好良かったし、アコギとエレキのギターソロバトルはとてもアツかった。

ミルキィホームズの話

今回の出演者の中にミルキィホームズがいるのはちょっと意外に思っていたりもした。まあ去年映画もやったし、年末にアニメ新作もあったので最近のアニメ枠でもある。2部の開幕がミルキィホームズで2Fスタンド席後方のトロッコから始まったのには驚かされたし、その1曲目がミルキィ A GO GO だったのにも驚かされた。驚かされっぱなしである。トロッコスタートでどうやってメインステージに戻ってくるのか、そんな尺があるのかとちょっと心配してしまったけれど、間奏の尺を伸ばして移動するというのはなるほどという感じだった。(おかげさまで2曲目の激情!〜は目の前のメインステージで見ることが出来た)。
しかしながら、2部の頭にでてきてミルキィ A GO GO と 激情!ミルキィ大作戦の2曲だけだったのにはちょっと肩すかしを食らってしまった気持ちだった(周りからもそういう声が聞こえた)のだけど、当然そこで終わりと言うことはなかった。上にもちょっと書いた聖地巡礼セレクションの枠で、横浜が舞台と言うことで無事 正解はひとつ! じゃない!! (のショートサイズ)に。サビの振り付けがめちゃめちゃ楽しい曲なので待ってましたという感じ。ちょうど徳井さんの正面だったのもよかった。

GARNiDELiA の話

去年の ANIMAX MUSIX のときに、GARNiDELiA に関してこういう感想を書いた。

ただ、どれも好きな曲なので不満は無いんだけれどフェスでのセットリストだいたいこういう感じなので、次の機会では他の曲も聴けるといいなとか思ったりもした。。

ANIMAX MUSIX 2016 OSAKA に行ってきた - 平常運転

まあこの後3月のサブカルキングダムのときにいろんな曲を聞けたのだけど、今年の GARNiDELiA の選曲は一番新しい 約束-promise code- と、バラードの MIRAI だった。MC でオファーを受けての挑戦だったというようにも語っていたようにけれど、メイリアさんのボーカルを聞かせるいい選曲だった。去年の ANIMAX MUSIX やその前何回かのライブの選曲の感じから、今回も BLAZING とか grilletto あたりが入るのかと思ってたので、去年の感想に書いた"だいたいこういう感じ"からばっさり変わった訳で、ちょっと驚かされてしまった。

fripSide とオーラスの話

トリは fripSide だった。 fripSide になった途端爆音になったような気がして、それはそれで良いのだけどけっこうな爆音だったので大迫力だった。
fripSide の選曲も2曲目3曲目はなかなかびっくりという感じで、2曲目は angela とのコラボ曲だった The end of escape を fripSide 単体バージョンで*1、3曲目は先代ボーカル時代の曲の magicaride で、まじかー、という感じだった。 The end of escape は、改めて聞くとサビのメロディーラインがものすごく angela っぽかった。
www.youtube.com

6時間のライブのクライマックスで、 fripSide の盛り上げ上手っぷりもあって会場のボルテージは最高潮……という感じだったのだけど、個人的にはこの辺では流石に疲れをちょっと自覚しつつあった。あったのだけど、 fripSide の最後の曲はド鉄板に only my railgun で、残りの体力も全部放り投げてかかってこいや、という感じだった。なんだかんだと fripSide 本家のライブで聞くのは初めてだったというのもあってとにかく楽しかった。曲が終わったかと思いきや、まさかの落ちサビからもう一周、しかも落ちサビは会場全員で合唱、というのは〆感があって楽しい体験だった。

最後の1曲は前前前世。あんまみんなで合唱する曲でもないのでは……と思ったけどふつうによかった。ハウスバンドのバンマスの西川さんの光るギターもこの曲で見られて大満足。上にも書いたように緊張しっぱなしっぽかった下地さんがevery♥ingと一緒に歌っていたり、あるいはどちらも好きだけどあんまり並ぶ印象のない大橋さんと GARNiDELiA が並んで一緒に歌っていたりするシーンが見れたのはアンコールならではだなーと思った。


振り返る話

とにかく6時間は大ボリュームだった。水は1.5リットルでまあ足りたのだけど、上にも書いたようにそもそものエネルギー的に終盤枯れつつあって、これは何か途中で栄養補給をした方がいいのではないか、というくらいでもあった。
そのボリュームにしてもそうだし、また生バンドありや出演者の顔ぶれ的にもそうなのだけど、今回、大阪公演が横浜公演と比べて格落ち感がなく、「アニソンフェスの地方公演」や「地方のアニソンフェス」ではなく、開催場所が大阪である本格アニソンフェスだった、といえるだけの充実したライブだった。去年の ANIMAX MUSIX OSAKA もよかったのだけど、会場規模や生バンドなしなど横浜公演と比べれば格落ち感が否めなかっただけに、関西でこれだけ充実したフェスが開催されたというのはすごくめでたいことだったなぁ、と思う。
たくさんのアーティストのいろんな曲を聞けたし、カバー曲は期待通り今回も良い曲揃いだったのでたいへんたのしいライブだった。

余談

最寄り駅に掲示されていた混雑予定の案内。この案内によると5時間で19時頃には終わるという感じだったけど、実際は20時頃までやっていた。
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*1:まあほんの一瞬だけ angela 出てこないか期待したけど、流石にそんなことはなかった