平常運転

アニソンが好き

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アイドルマスターのライブを見るために台湾に行った話

あまりにも今更だけれど、今年の4月に台湾で行われた THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS First Time in TAIWAN に行ってきた時の話をする 長らくメモに転がっていた感想の供養でもあるし、2018年の4月に今度はシンデレラガールズの単独ライブが同じく台湾であるということで、その参考となれば良いなと言う気持ちもある。しかし公式ツアーの申込締切目前も目前では……

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初のアイマス単独海外公演、初の765 MS(AS+ミリオン)名義でのライブということですごいワクワクして臨んだ公演で、765ミリオンそれぞれの見せ場あり、LTDのデュエットあり、それぞれの持ち曲のコラボありと、いろんな良さが感じられてすごく良いライブだった。
ぼくは初日は台湾現地に見に行って、2日目は日本に帰ってライブビューイングを見に行った。日本から台湾にライブを見に行く公式ツアーもあったけど、それではなくて個人手配で行った。

本当は感想もいろいろ書こうと思っていたのだけど、2017年は完全にブログ疲れしてしまっていて放置してしまっていた。ライブの感想はだいぶみずみずしさを失っていて苦しいのだけれど、台湾に行くという話はまだいくらか語れるはずなのでそれを中心に書く。と思っていたけど、結局ライブの感想で後半がえらい膨らんでしまった、ご愛敬ということで……

準備

台湾ライブが発表されたのは去年の9月くらい、出演者が発表されたのは10月くらいだっただろうか。ミリオンの武道館と765のプロデューサーミーティングを控えたタイミングで、まさかミリオンと765ASの合同ライブが台湾で初実現するの!と驚いていたら、下田さんと愛美さん、さらにはジャングル☆パーティのオリジナルメンバーの相方稲川さんまで出演することが発表されて、これはもう行くしかありませんねということで行くことにした。
公式ツアーが一番思考停止で参加できそうだったのだけどいかんせん高くて、これなら自前で手配するわ……と飛行機とホテルを自前で手配した。

THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS First Time in TAIWAN

台北の空港は桃園と松山のふたつがあって松山の方が市街地に近くて便利なんだけど、関西からは桃園にしか飛んで無いようだった。航空会社はジェットスターにしたんだけど、これは費用というより日曜日のライブビューイングに間に合わせて帰る便の時間の都合という側面が大きい。日曜日に大阪のライブビューイングを見に行こうと思うと、時間の都合が合う便はジェットスターしかなかった。特にセール価格などを狙わず吊しの値段で買って、ホテルは友達との連絡違いで一人でツインの部屋に泊まることになってしまったのだけど、それでも金曜出国日曜帰国の2泊3日が3万少々(+空港までの交通費)だったので、新幹線で東京行くのと大差なく収まってしまって実はリーズナブルだった。

昨今のアイマスライブといえばチケットを取るためにCDやBlu-rayの先行抽選シリアルに運を託して一喜一憂するのが定番なのだけど、台湾ライブはそういう先行抽選は特になくて、いわゆる一般販売一発勝負という形態だった。日本からチケット取れるのか定かではなくて最初非常に困ったのだけど、意外と Web 経由でふつうに購入できた。*1 会員登録時にパスポート番号が求められるので先にパスポートを取っていてよかったという感じ。

www.famiticket.com.tw

それと、チケットを買う時には券種だけではなくて座席も自分で選んで買うというスタイルだったので、これもいつもの調子でいたらびっくりしてしまった。映画のチケットを買うときに座席を選ぶのと同じ要領。
確か土曜日の朝か昼かに販売開始だったのだけど、開始時間から手際よく進めると割と前の方の座席がスッと日本から買えてしまって、ふだんのアイマスライブの殆どあってないような一般販売の熾烈さを思うとこれもちょっと拍子抜けなくらいだった。前の方から5-6割くらいの席まではさっと埋まったけれど、結局当日券が出るくらいには席が残っていたと思う。初めての765ASとミリオンの合同ライブという魅力的なコンテンツで3000人ほどの会場がなかなか完売しなかったのには流石に海を渡る障壁は大きいのだなあと思ったりもした。

台湾行き

ひとりで海外に行くのは初めてだったけれど、飛行機に乗るのは慣れてるしひとりでなければ海外も行ったことある……ということでそんなに心配していなかった。実際特に困ることはなかった。(あ、荷物を適当に詰めたら思ったより重かったらしくて飛行機のチェックインで渋い顔された、というのはあった…)ジェットスターのチェックインは通常チェックインだとけっこう混んでいたけれど、ウェブ経由で先に済ませておくとすっと済ませられた…というのはちょっと便利情報かもしれない。

現代において海外いくとなればモバイルネットワークの確保もしておきたいところだけど、今回は AU の国際ローミングサービスで済ませていた。長期契約のボーナスで1日無料だったのもあって、合計滞在時間が48h以内だったので出費は1日分(980円)だけで済んで便利だった。特に不便なく使えて良かった。何しろ準備をろくにせずに出かけたということもあって、日本国内と同じ調子でスマホの地図アプリを頼ってあちこち移動していた。

www.au.com

台湾はけっこう日本が通じる、というのはよく言われているけど、まあぼく個人の感想もおおむね同じような感じだった。ただ、ぼくはあくまで「英語でなんとかするつもりで言ったら結構日本語が通じる箇所があってよかった」という程度であって、日本語しか分からない状態でふらっと単身で乗り込むとそれなりに不便しそうではあった。まあそれはそうか。また、台湾は現地語が漢字なのは大事で、(現地語での正しい発音は分からなくても)漢字ならなんて書いてあるか認識できるので助かった局面もあった。これは正直英語圏でもそんなに大きくは困らないんだけど、たとえばエジプトに行ったりするとまず字が字として読めないのである……

台北はメトロが発達してるので市内移動にはメトロが便利だった。一日乗車券とかも種類があるので選んで買うと良い。ぼくのときは空港(桃園空港)との往復もメトロにした。空港線は確か一日乗車券の対象ではなかったように記憶しているけど、まだ新しいということもあって綺麗で快適だった。

台北捷運(MRT)公司モバイルサイト

台北

あんまり写真撮ってないのが惜しまれる。そんなに時間に余裕はなかったんだけど(入国審査で手際の悪い係員さんの列に並んでしまって時間を吸われたのもある…)、ちょっと空いたタイミングで近場の観光をしたりしていた。勿論立派なランドマークを辿るのも良いのだろうけど、個人的にはその辺の町並みを歩いてるだけでも海外に来たという気分でけっこういい体験ができて好きだったりする。

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よくよく振り返るとほんとうに観光地らしい観光地は特に回ってない!!!!

会場

会場の台北國際會議中心(TICC)は台北の101展望台のすぐ近く。いちおう写真撮ったけどあんまりテンション上がる写真にならなかった。

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催し物の案内を見てテンションを上げたりしていた。

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今回のライブのチケットの発券方法には(台湾の)ファミリーマート受け取りと会場現地受け取りの二つがあったのだけど、会場現地のチケット受け取りはけっこう開演直前まで列をなしていて大変そうだった。僕は現地受け取りだったけど偶々受付開始時刻にいたのであまり並ばず受け取れた。

客席の様子は公式ホームページからも見ることが出来る。

www.ticc.com.tw

写真でも見てわかるように客席は傾斜が大きい。ぼくは割と前の方だったのでそんなにステージと高さの差とか距離感を感じることはなかったけど、振り返ると結構おおっ、上だ、という感じの感想だった(小学生並の感想)。

ライブ

ライブ自体の感想も書いておく。ファミ通のオフィシャルレポートもあったけど、今回はほとんどセットリストと写真だけであまりありがたみがなかった。セットリストのリファレンスとしてこちらはどうぞ:
www.famitsu.com

半年近く経ってからの感想なので時系列を整理しておくけど、この台湾ライブは765プロデューサーミーティングとミリオンの4thライブの後という時系列だった。ミリオンスターズとしては第一部完!ミリシタ乞うご期待!という状態だったし、 765 としては次の単独ライブも決まってないというタイミング。そんな中での 765 MILLIONSTARS のライブはいったいどういうライブになるのかとドキドキしていた。

後は、 765PRO AS としてというよりはミリオンライブの一員としてという側面になるけれど、4月の台湾のライブにも中村さん今井さん浅倉さん原さん沼倉さん下田さんの6人が出演されるので、こちらもすごく待ち遠しい。今回のイベントで、ライブやイベントに出演されるということを当たり前と思っちゃいけないな、すごく価値のあることなんだよな、と改めて思い直しただけにとても楽しみ。土曜日は台湾まで見に行く予定です。

THE IDOLM@STER PRODUCER MEETING 2017 2日目に行ってきた - 平常運転

そんなライブの1曲目の READY!! には、(鉄板曲なので当然予期しておくべきだったにもかかわらず)久々のこの曲に何よりまず驚いてしまった。多分10周年ライブの2日目が最後だったので、1年以上ライブからご無沙汰だった計算になる。言うまでもなく大好きな曲なんだけど、びっくり驚いてる間に曲が終わりそうになってしまって、ちょっとテンション上げきれなかったのは流石に反省というかんじだった。

出演者の数は多くて公演時間が限られている、初の海外単独公演で定番曲も抑えたい(であろう)、ということもあって、765とミリオンそれぞれの持ち曲メドレーが大きな割合を占める構成だった。フル尺ではないのはちょっと残念という気持ちもあったけど、限られた時間に沢山の曲を聞けたのは幸せだったし、何より今回のこのメドレーは、765のバックにミリオン、ミリオンのバックに765という組み合わせが見れたのがすごくよかった。特にミリオン曲、しかもシアター組のソロ曲を765メンバーとオリジナルの2人で歌う光景は感慨深いといってもいいくらいだったと思う。

まず特筆しておくべきなのは1曲目の ハッピー☆ラッキー☆ジェットマシーン で、この曲は渡部さんのキレキレの動きが一つの大きなみどころだとおもうんだけれど、ペアを組んだ中村さんのダンスもすごいキレキレで、渡部さんに負けじと、という勢いがあったのにはびっくりさせられた。
また、ミリシタリリース後となっては今更という感じだけど、今までミリオンの曲の振り付けは(一部PS3ゲームのDLCはあったけど)声優さんがハンドマイクを持って歌いながら踊る振り付けが中心だったのだけど、ソロ曲を765メンバーと2人で歌ったとき、歌ってない方がマイク(や歌)に囚われずにソロ曲の振り付けを踊る姿が見れて、これも当時としてはなかなかに衝撃というか見応えがあった。

今回のライブではもともとは伊藤美来さんの出演も予定されていたのだけど、伊藤さんはインフルエンザで出演とりやめとなっていた*2。その結果ステージで何が見られたのかというと、伊藤さん/百合子のソロ曲である 透明なプロローグ を765の今井さんと原さんの2人で歌う光景だった。勿論ベストならば見られなかった光景なんだろうけど、前の恋心マスカレードからそのままステージに今井さんが残り、原さんと2人で歌う姿もまた、忘れない思い出だった。

ミリオンのパートでもう一つ触れておくなら、いつも通り山崎さんのソロで始まった素敵なキセキが、最後でミリオンのメンバーが全員ステージに揃ってまさに みんなの声がする ステージになったのもすごくよかった。あと、アウトロの振り付けをやったときに山崎さんと愛美さんがちょうど向き合ってて、おいおい青春アクティ部かよ、とニッコリしてしまったのもよい。

765曲は正直ミリオンのCDシリーズの曲を期待していたのでその当てが外れたのは否定しないけれど、鉄板っぽい曲を改めて、しかもミリオンメンバーを交えて歌うのを聞けたのは良かった。 スタ→トスタ→で原曲の「んっふっふ〜」を山崎さんが未来の「でっへっへ〜」と歌ってたのはお見事!という感じだった。また、ミリオンメンバーを交えて…というのとは違うけれど、風花から続いた蒼い鳥(ゲームバージョン)には鳥肌の立つ思いをした。

READY!! が久々にライブで聞いたという話があったけど、同様に久々にライブで聞いた765の全体曲といえば 自分REST@RT を忘れてはいけない。ウルトラオレンジを台湾に持ち込まなかったことをこの瞬間は本当に後悔した。何度でもこの話をするけど、ぼくが「プロデューサー」になった大きな切っ掛けの一つであるこの曲は、いつどこで聞いてもイントロ一発で心が興奮で沸き立つのである。

アニメの自分REST@RTのライブシーンを見てアニマス見ようと思ってそこからずるずるとプロデューサーになった経緯があるのでこの曲は思い入れ深くて、ついに本物のライブの場でこの曲を聴けて、あの踊りが見れて、サイリウムを振れて、思いっきり叫べて、最高の瞬間とはこういうことかという感じだった。また最高って言ってる。

THE IDOLM@STER 9th Anniversary WE ARE M@STERPIECE!! 大阪1日目に行ってきた話 - 平常運転

最後のブロックはやっと(?)フル尺曲連発になったのだけれど、「765 MILLIONSTARS のステージ」として事前にイメージしていた物にはこのブロックが一番近かったかもしれない。765組の入った LTD のデュエット曲でこの公演でオリジナルメンバーが揃った5曲、そして今井さん入りでのEternal Harmony 。誤解を恐れずに言うならこれを見に聞きに台湾まで行ったといっても過言ではないご馳走が飛び出すたまらない最終ブロックだった。

LTD06 のリリースイベントで見た時よりもさらに進化していたジャングル☆パーティーのパフォーマンスには腹を抱えて大笑いしたし(LTD のとき以上にステージの端まで下田さんを追い込んでいく稲川さんは最高だった)、 Persona Voice のハーモニーはシビれるものがある。 Eternal Harmony を歌う今井さんの生き生きした姿は曲のテンションと相まって本当に幸せな気持ちになる。深層マーメイドの2人のアツいパワー、秘密のメモリーズの心地よいリズム。

真美と環のイメージそのままに暴れ放題のお祭りソングで合いの手満載、楽しくなる要素しかない曲なのでめちゃめちゃ楽しかった。下田さんの10年(!!)亜美真美で培ってきたコミカルな歌やダンスのパフォーマンスは流石という感じだし、稲川さんだって負けていない。2人のパフォーマンスでどんどん乗せられていくしウンババコールの楽しいこと楽しいこと。

THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 06 リリースイベントに行ってきた - 平常運転

そして〆るのは当然 ハルカナミライ 。こちらもリリースイベントでも聞いていた曲だけど、キャラとしての春香と未来として、そしてキャストとしての中村さんと山崎さんとしての関係がステージの上で輝く本当に幸せで、そして言うまでもなく楽しい曲だった。

そしてハルカナミライ。2人が手を繋いでステージに上がってくるだけで既にニクい。トークパートだと下手すれば先輩後輩芸人という感じだったけれど、ライブパートでは"アイドル"、あるいは"アイマスガールズ"として春香と未来を彷彿とさせる素敵なステージだった。1番と2番で立ち位置変わってみるとかボーカルの掛け合いとか、演目的にも春香と未来の先輩後輩の夢のステージであり、それを投影した中村さんと山崎さんのステージだった。

THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 02 リリースイベントに行ってきた - 平常運転

本編の最後は Dreaming! と M@STERPIECE 、そしてアンコールの1曲目の THE IDOLM@STER と鉄板の所から、最後の最後は The world is all one !! 。最初は意外な選曲に思えて驚いたけど、ここは台湾。世界に飛び出したアイドルマスターの初ライブの最後を飾るには実はぴったりだったのだなぁと思った。

……と、曲のことをざーーっと思い出していたけど、忘れてはいけないのは MC のこと。ミリオンも765もそれぞれ芸達者な面々だけれど、やっぱり同じステージに立つと765の先輩のパワーはすごいな、と節々で多いに笑わせてもらった。細かいところはもうあれこれ忘れてしまっているのに笑ったという記憶はどっしり残っているのだからパワーの程が痕跡からでも覗える。

行ってみて

勢いでライブのために台湾まで行ったのだけれど、台湾の地は気軽に異国気分を楽しめつつ、金銭的にも時間的にも少しいつもより足を伸ばすだけでよいので大変良い旅だった。大した観光をしなくてもいい気分で帰って来れたのだし、しっかり観光もできればもっと異国気分を満喫できたのだろうな、とは思うw
また、ライブ自体もすごく楽しかった。公演のボリュームがやや控えめだったのは事実だけれど、それを差し引いて尚、聞きたいものが沢山聞けた素敵なライブだった。ところで台湾公演の映像商品ってやっぱり出ないんですかね……

これらを総合的にロジックして、シンデレラの台湾も行きたいとは思っている。思っているけど友達と調整中……

おまけ: お会計

結局2泊3日(滞在時間は40時間くらい)でかかったお金をざっくり振り返るとこういう感じだった。

  • 航空券+ホテル: 3万円少々
  • チケット(1公演): 1万4000円くらい
  • 物販: 8000円くらい(Tシャツとパンフレット)
  • 現地費用: 8000円くらい

実際はここに空港の往復費用とかが入ってくるのだけど、特に節約せず雑にフラフラと行動してもこの程度だし、もう少しきちんとお金を管理すればもっと少なくできたと思う。ホテルは完全にミスして大きな部屋を取り過ぎてたし。

勿論これはツアーを否定するわけじゃなくて、自分で飛行機とホテルの予約を取って移動の手段を手配して……というのが苦手な人にとっては十分ツアーもありだと思う。また、(これは想像でしかないけど)ツアーだと同好の士と一緒に回ったりイベントがあったりするので、それはそれできっと楽しいのではないか。ツアーでいった知り合いからは楽しかったと聞いています。……ということは最後に補足しておく!

*1:チケット買うために台湾行くことになるのか??と危惧したりもしていた…

*2:前日に飛行機に乗ってる間に発表があったので、台湾についてから知った格好になる