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雨宮天ファーストライブ2016 “Various SKY” 大阪公演に行ってきた

いろんなライブに行きつつもいわゆる本命とそれ以外で自分の中では線を引いてるつもりなのですが、友人に言わせれば「傍目に見てる分にはDD」とのことで外形的には否定できません。

ということで(?)、雨宮天さんのファーストライブの大阪公演に行ってきたのでその感想を書く。
www.sonymusic.co.jp

「発展途上」であるということ

今回のライブを見に行くまで一つ勘違いしていたことがあって、それは、雨宮天さんという人はステージにおいてけっこう完成された人だと思っていた、ということだった。というのも、今日の MC でも触れられていたようにアーティストデビューして2年半経ち、アイマスで堂々たるパフォーマンスをするのを見ており、僕は見てないけど TrySail でもいろんなステージに立ってる人なので、ファーストライブといえども完成されたパフォーマンスになるのではと思っていた。
けれど実際はそうではなくて、もちろん歌は上手いしすごく盛り上がるし楽しいライブだったのだけど、いっぽうで、確かにこれは雨宮さんにとってのファーストライブであって、本人の弁を借りれば「発展途上」でもある、2016年9月の時点での雨宮さんの全力の発露で、きっとこの先はまた違ったより進化したパフォーマンスを見せてくれるのではないかな、と思うところがいろいろあった。MC で語られる話やパフォーマンスから、今ご本人にとってのあるだけ全部のものがステージに現れてるなと感じさせられたし、やっぱり雨宮さんの得意な表現になったときに一段パフォーマンスが輝くというのは、"Various SKY" のライブ名にあわせた色んな側面、得意な表現以外にも挑戦してたことの裏返しでもあったように思った。

曲調

その"色んな側面"の話。Skyreach に代表されるようなかっこいい曲(雨宮さんが「ドヤり」を決めるような曲)がアルバムやライブの大事なところを押さえて輝いていた構成だった。本編の終盤の Velvet Rays から Silent Sword と続くあたりは完全に得意の世界という感じですごくよかった。

Velvet Rays

Velvet Rays

けれどそれだけではなく、夢空 や チョ・イ・ス のようなやさしいナンバーを含めたアルバム全曲に、カバー曲やキャラクターソングなどのバリエーション豊かな構成だったので、いろんな曲調、いろんな側面のパフォーマンスを見ることができて良かった。
そんな中、アルバムで聞いた時からいかにも異色という感じの羽根輪舞はすごく期待していたのだけど、期待通りに凄く素敵だった。ダンサーさんを含めて傘を用いた振り付けもそうだけど、三拍子に載せて色気あるしっとりした歌声はすごく良かった。
羽根輪舞

羽根輪舞

カバー曲も、月光花 みずいろの雨 魂のルフランと(古めに寄りつつも)バリエーションがあって面白かった。月光花の低音のトーンだったり、魂のルフランの歌い上げ方だったり、曲数埋めとかではなくそれぞれに見せ場のあるいい選曲だったと思う。個人的には魂のルフランは選曲だけでご飯3杯なので大満足というのもあった。

MC とアンコール

最初の節でもちょっとだけ触れたけど、今回 MC もすごく印象的だった。完成されたパフォーマンスを見せる人というよりは、活動の幅を広げながらファーストライブというところまで辿り着いた等身大の人間、という人間くささをいい意味でとても感じられて、かつとても好感的だった。特にアンコールでの、曲に入るまでたっぷりと MC で話しての「皆さんもうお気づきだと思いますけど、まだ終わりたくありません」の弁に代表されるように、MCのそこかしこから雨宮さんご本人がこのライブの場をすごく楽しんでいることがよくよく伝わってきた。
アンコールの最後の曲は RAINBOW だったのだけれど、そういう MC を踏まえた最後の最後だったからこそ尚更、みんなで手を振りながら "Rainbow in my eyes" を歌うあの曲がまさに大団円、という感じになったんだろうなあと思う。

RAINBOW

RAINBOW

ほか

ライブの感想を一通り書いたところで、あとは細かな話を少しする。
ファーストライブからオリックス劇場というのはなかなか攻めてるという事前の感想だったけど、客入りや盛り上がりからしたら攻めてるどころか納得の盛況だったので、この辺は流石だなぁという感じだった。いっぽうで、やっぱりオリックス劇場のステージはひとりで立つにはちょっと広いかなあと思う場面もあったので(思わない場面もたくさんあった)、ファーストライブから立つにはやはり大舞台だったんだろうなあという感想にもなった。


オリックス劇場の3階席は初めてじゃなかったんだけれど、今日は音楽が遠くで鳴っているなあ、という感覚になることが何度かあった。3階席の近くにスピーカーがないのである意味ではその通りなんだけど、特に Skyreach みたいな曲はもっとガンガンで聞こえてきてもいいのになぁ、と思うことがちょっとあった。


雨宮さんが青が好き、ということで全般的にグッズは青尽くしだったのだけど、Tシャツは青いだけではなくてなかなかキマったセンスのデザインだった。特に開場開演前などにオリックス劇場前の公演にこういう感じの格好の人が沢山集まってるのは相当シュールな感じだった。僕も着ていた。

ツアーTシャツ【M】 / Various SKY : 雨宮天 | ローチケHMV - LP176537


ライブ前に会場近くの上島珈琲店に入ったのだけど、そこでチケット見せたら飲み物割引、という便乗割引がやっててお世話になったりした。「青い人」も描いてあって丁寧。

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ということで

感想でした。終わった後晴れやかな気持ちになるいいライブだった。外は雨だったけど。