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THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 宮城公演のLVに行ってきた

順調にライブの感想エントリを下書きフォルダに溜め込んでいます。書ける物は書けるうちにの精神で。ミリオン武道館はもう少しなんや……

さてさて。シンデレラ5thライブツアーが始まった。2015~2016年あたりはアイマスのライブはだいたい全部行く、みたいな乱暴なスケジュールを引いてたんだけど、今回はそうもいかず、各地方公演2daysの片方は現地、公演によっては両方現地だといいなー……というようなつもりでいた。
……のだけれど、今回の宮城公演は現地参加に失敗して、両日ともライブビューイングになってしまった。参加失敗の話題はこっち:
astj.hatenablog.com

とはいえ2日間ライブビューイングで沢山いいものを見た聞いたので、その思い出話をしておこうと思う。

ファミ通のレポートを見ながら思い出したりしています:
www.famitsu.com

新鮮さ・セットリストの話

今回の宮城公演は7箇所14公演に渡る5thツアーの開幕を飾る2daysだった。ミリオンの3rdツアーの開幕だった名古屋公演の感想でも同じようなことを書いていたけれど、ツアーの初日というのは、そのツアーがどんな形式でやるのか、どういう世界観なのかを知る機会だし、また選曲や構成を一番新鮮な気持ちで体験できる機会でもあった。(なので初日はがんばって現地に行こうとしていたのであった……)

3rdライブツアーがどういうセットリスト構成になるのかとか分からない中での初日だったので、セットリストに対する驚きを一番感じられるのはきっとこの名古屋の公演になるんだと思う。

THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!! 名古屋公演に行ってきた - 平常運転

ライブの構成や選曲、というところでいうと、今回は4thライブの時の Brand new Castle 以上に、(シンデレラガールズ劇場じゃなくて2015年の)アニメを経てシンデレラガールズが新しい世界を開いたなということをすごく感じた。デレステがリリースしてからもう1年半以上経っていて何を今更と言われるかもしれないけど、STARLIGHT MASTER シリーズ収録曲を中心に組まれたセットリストはすごく新鮮に感じられた。新しい曲が中心という意味だと 4th の Brand new Castle もそうだったけど、今回は初期からCVを努めている所謂ベテランの人の参加も多い中で新曲中心だったからそう思ったのかもしれない。

ソロ2曲目の話

ソロ曲の2曲目、ということであれば4thライブでも披露されていたんだけど、今回の公演でライブ初披露だったソロ2曲目は、勿論楽しみにしていたからとても良かったんだけど、それ以上にキャラクター性や成長について感慨深いものがあった。今回お披露目だったソロ曲は、それぞれのアイドルのソロ1曲目や今までのユニット曲での方向性と違う方向に降った物が多くて、1曲目が出た頃から数年かけて獲得したアイドルの新たなキャラクター性の表現だったり、あるいは元々持っていたけれど1曲目の方向性と違ったためにあまり目立たなかったキャラクター性の回復*1という側面があるのだろうなあ、と思った。
MCでも言及されていたけれど智絵里の成長だったり、あるいは1曲目でいつかアニメの 主役になりますと歌った菜々の2曲目で本当にアニメの主役についにやっとたどりついたところであったり、明確にアイドル個人のキャラクターソングとして持ち歌が作られていてこその2曲目のギミックというか役割だなあと思った。

「属性曲」の話

jewelries 001の属性曲、つまり Orange Sapphire や Nation Blue 、アタシポンコツアンドロイドは初期はライブの定番曲だったけれど、曲数が増えることでだんだんライブで聞く機会は減ってきていた。単独ライブという区切りで言うと Nation Blue は多分 2nd ライブまで遡ると思う。
まあ今回のツアーで一度も歌われないことはなかろうと思っていたけれど、開幕からの新曲中心の流れの中で唐突に Orange Sapphire と Nation Blue が歌われたのにはめちゃめちゃ驚いてしまった。特にこの2曲は大好きな曲だったので聞けてめちゃくちゃ嬉しかったし、同時に初日はその折角の久々の機会を現地で迎えられなかったことに正直すごく悔しかった。特に Orange Sapphire はあの会場のウルトラオレンジの猛烈なボルテージを込みで生で体感したかった、というのは否めない……。 ただ、1日目の Orange Sapphire の落ちサビで今回の"座長"松嵜さんのソロパートの時のライブビューイングのカットはすごく綺麗な図で、あれを見られたのはライブビューイングでよかった点かもしれない。
Nation Blue は逆光の中5人が登場する出だしの演出からまず格好良かったし、落ちサビの腕の振りなんかは懐かしさのようなものを感じたりもしてたんだけど、歌に関して言うと久々の Nation Blue はメンバー構成もあって今までとちょっと違った雰囲気で興味深かった*2。桜咲さん、上坂さん、そしてなんとこの曲でセンターだった佐藤さんのどちらかというと柔らかい歌声によって、格好良くも柔らかな Nation Blue になっていて、今までとまた少し違った良さがあった。そしてその柔らかさとはちょっと逆を行くのだけれど、前述の3人に東山さんまで含めた柔らかめなところに対して千菅さんの歌声は正当派にクールで格好良くて、その際立ちもまた良かった。
そして、Orange Sapphire から Nation Blue に続いたら誰だってアタポンを想像したと思うんだけど、なんと属性曲の Cu 枠は CD が出たばかりの キラッ!満開スマイル だった。たしかに Cu の属性曲なのは間違いない。おまつり感のある曲ですごい楽しかったし、この曲は特に三宅さんがイキイキしてたのが印象的だった。

初ステージの話

今回の宮城公演で初めてシンデレラのライブに立つ方が3人いた。3人ともソロ曲はなかったけれど、伊達さんはオリジナルメンバーのサマカニで存在感をばっちり見せたし、のぐちさんはデレステ再録版で参加していた Flip Flop で3人のなんとセンターという大役、そして朝井さんは individuals のユニット曲 ∀NSWER をひっさげてフル尺初披露と、それぞれにたっぷり見せ場をもっての登場で見応え抜群だった。近年のシンデレラのライブではソロ曲のない/あっても歌わない出演者がいるのも半ば定番となりつつあるけれど、今回それぞれにセンター曲や見せ場が用意されていて、出番の不足感みたいなのは感じないいい構成だったと思う。

松嵜"座長"とあんきらの話

日程ごとに誰がセンターを努めるのかも楽しみの一つになりそうな今回のツアーで、宮城公演でのセンターは松嵜さんだった。4thの Brand new Castle とかと違って意外だったのは、思ったよりも松嵜さんのセンター感が強かったと思う。感覚的にはミリオンの 3rd ツアーくらい。今までのライブでも松嵜さんからコンテンツ・キャスト双方への深い愛はステージ内外どちらからもよく伝わってきていたので納得感はあるし安心感もあるのだけれど、やっぱり開幕でセンターにいつもと違う人がいるとそれだけで新鮮みもある。また、きらりをセンターに立たせられた、ということを松嵜さんがMCで触れていたのだけれど、3次元世界でのライブが2次元世界のキャラクターにとっての報酬というか勲章になるのは今更ながら独特な世界観だ、というようにも思った。良い意味で。

そんな松嵜さんのセンターと関連あるのかないのか分からないけど、今回はCD発売前の あんきら!?狂騒曲 がいきなりフルで初披露だった。おまつりハピハピの前半で散々笑ってウオーッってなるのだけれど、2コーラス目(ちょうど試聴が切れた後)で杏ときらりのお互いの気持ちの吐露あたりはあまりにもエモくて尊い。かと思えばコールアンドレスポンスで再びおちゃらけた感じに戻ってきたり、特に2日目の最後はふたりのハグシーンで終わって見せてまた尊さをリフレインさせて終わったり、とにかく見所の多い曲だった。

www.youtube.com

キャラクターとしての杏ときらりの仲は言うまでも無いんだけど、この曲やあんきらの思い出話などの MC からは、演じる松嵜さんと五十嵐さんの仲も改めてうかがい知れてすごく良かったと思う。

ameblo.jp

ライブビューイング「の」話

4月にあった765+ミリオンの台湾ライブ(これもまた感想が下書きフォルダに眠っている)では初日現地、2日目ライブビューイングという組み合わせで、その時にはそれぞれで違った見え方、楽しみ方があるなあと思ったんだけど、今回は両日ともにライブビューイングとなってしまったので、比べるまでもなくLVとしての楽しみ方しかできなかった。
やっぱりライブビューイングは画面に映る枠の中を見るには非常に良くて、特に曲中はカメラアングルが事前にきちんと練られているので、公演が一番「見せたい物」を的確に見せてくれる、という感覚がある。まあ時折見せられている感を感じることもあるのだけど、今回特に2日目の 気持ちいいよね 一等賞!の合いの手のところや cherry*merry*cherry のスクリーンのハートのところなんかは、きちんと見せたい物を見せてもらっている、という心地よい「見せられている」だったと思う。
ライブ現地は、同じ空気を吸って同じ空間を構成している一体感や高揚感、(たとえ何千分の一のサイリウムの輝きでしかなくても)ステージの上を一方的に見る聞くだけではなくてステージと相互作用することの楽しさというものがあって、それがライブビューイングで得られないことは流石に仕方がないんだけど、ライブビューイングを「観賞する」という立場からであっても、前述の"画面に映る枠の中を見るには非常に良"いの裏返しである、"画面に移ってる枠の外が見えない"というのが、気にならないときは全然気にならないし気になるときはすごい気になってしまうのだなぁ、と思った。MCで喋ってる人にカメラがスイッチングされないときのもどかしさであったり、最後の お願い!シンデレラ でステージを自由に動き回る様子が一部しか見えないつらさだったり、はたまた にょわにょわーるど☆ のウェーブの様子がよく見えないことだったり。ライブビューイングはすごく良い体験が出来るのだけど、やっぱり現地で生でライブを見ることの代替品でしかないよなぁ、というのは特に初日は結構頭に何度もよぎってしまった。まあ初日は現地に行けそうでいけなかったということでやむを得ない精神状態だったとは思う。

他、いろんな話

cherry*merry*cherry はCDでも聞いてて多幸感に包まれる曲なんだけど、ライブで聞くと多幸感に高揚感が加わって尚よかった。スクリーンのハートのギミックは初日はライブビューイングではあまり分からなかったけれど、2日目はしっかり映像で抜いてもらえたのでよく分かって満足。
大空さんの智絵里としてのステージはばっちり智絵里が降りてきて癒やされるのだけれど、去年の秋にラジオのイベントで本人名義で歌ってるところを見た後だと、大空さんと智絵里のギャップを見ている分尚更、智絵里としてステージに立ってるのだなあということをしみじみと感じたりもする。

大空さんは、リーダーっぽい立ち位置で引っ張っているとか、アナ雪でめっちゃ朗々と?歌い上げるとことか、やっぱアイマスの時と全然キャラ違うな!というのが印象的で面白かった。

めっちゃすきやねん 5大都市ツアー in 神戸 に行ってきた - 平常運転


ミラクルテレパシーの後鈴木さんのサイキックで次の曲の出演者を呼び込んだのだけど(定番)、4thライブでそこから竹達さんがサプライズで出てきた記憶も新しいところで、これまた4thライブでサプライズ出演者でのNocturne が始まったものだから、一瞬めちゃくちゃ身構えてしまった。
その Nocturne は、特に初日の上坂さんの振り付けがなんというかすごく大人!という感じで、ずいぶんドキドキというかハラハラしてしまった。2日目は1日目ほどでもなかったかもしれない。同じ曲を3人で歌って踊っているのに何故上坂さんだけこんなに、という感じでおもしろかったw


その Noturne にも出ていた千菅さん。 4th にも出演していたけど、今回改めて歌唱力の力強さに圧倒された。ソロ曲の One Life は言うまでも無いし、 Nocturne や Nation Blue でもクールのエースとしてガツンと存在感があってすごかった。一方で喋るとあの感じなのが微笑ましくてよい……。


おそらく2日目のライブビューイング会場が一番一体感に包まれた瞬間であろう、 気持ちいいよね 一等賞! の曲前の「後一球」コール。曲前の野球対決?の寸劇というか演出が入るのもすっかり定番になったけど、2日目は初めてストライクを取られたというのも面白かった。
曲中ではチアダンスと言うかラインダンス的に足をぼーんと上げる振り付けがあるのだけど、杜野さんとダンサーさんとでその振り付けがばしっと決まってるのがいつも見応えがある。

杜野さんといえば、地元宮城の出身ということで今回は凱旋公演だった。2日目最後のMCには心打たれた。

ツアーはつづく

ということでこのくらいで。今回のツアーは2~3週間おきにどんどん公演がやってくるので迫力がある。1週間後は石川公演。今度は流石に現地に到達できるはず。到達できないと困る。Jet to the Future は勿論楽しみだし、ソロ曲も楽しみな人が多い。あと、花守さんの初ステージという意味でも大事な公演になりそう。うーん楽しみ。頑張ってまいりましょう。

*1:たとえば杏のキャラクター性は決して あんずのうた みたいな大騒ぎ系の曲が全てではないでしょ、とか

*2:逆に Orange Sapphire は、曲調自体が雰囲気を支配するところが大きいのかなぁと思ったりもした