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THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 幕張公演に行ってきた

次のアイマスライブが近付いてこないとなかなか感想ブログを書き上げられないのなんとかしたいと思ってるけどどうにもならないようです。

そういうことはどうでもよくて、シンデレラ5thツアーもどんどん終盤に近付いてきた。全7拠点のうち実に5拠点目になる幕張公演の両日に行ってきたのでその話をする。公演ごとにがらっと変わった印象と後味が残る今回のツアーだけれど、幕張公演は大喜びで楽しい楽曲も沢山あった半面、シンデレラの「がんばりや」っぷりを改めて感じたことが思い出深いかもしれない。

もう福岡公演も間近になってしまった(ここを書いてる時点で日付も当日に変わってしまった)ので、さらっとめに思い出しながら書きます。福岡に向けて気分を高めるという意味合いもある(ポジティブシンキング)。

例によって副読本はファミ通の公式レポートをどうぞ:
www.famitsu.com


幕張メッセイベントホール

今回の会場は幕張メッセのイベントホール。ここ3年ほどのアイマスライブに通いまくった身からすると、なんとなくイベントホールの方は(2ndと3rdで使った)ミリオンのホームグラウンドという気がするから不思議な感じがする。シンデレラの会場としては3rdの時にだだっぴろい展示ホールで使ったこともある。他にミルキィのライブで来たこともあって、幕張メッセは何故か通い慣れてるような気がしている。実際はもっと通い詰めてる強者の方がたくさんいそうだけど。
しかし今回おもしろかったというか意外だったのだけど、会場に入ってスタンド席から全体を見回した最初の瞬間に「イベントホールってこんなに小さかったっけ」と思ってしまった。2週間前の静岡公演の時のエコパアリーナと比べてしまったのだと思うけどふしぎな気持ちだった。

光と音のショー

ちょっと気取った見出しを付けたけど大した話ではない。
今回は両日ともスタンド席だったんだけど、2日目は会場最後尾のスタンド席だった。最後尾といってもイベントホールのサイズ感だと(細かい表情とかを追わなければ)肉眼でもそんなに不便しなかったのでそれはいいんだけど、ただ最後尾なだけではなくてステージの真正面で、また目線の高さがステージの高さと揃っていたので、斜めの角度で見るスタンド席や、正面でも見上げる角度になるアリーナとは全然違う印象の視界だった。ステージ全体がよく見えるというのもあるし、高さも揃っているのでステージ上と正対しているような気持ちになって新鮮だった。正面を指さしたりウインクしたりする振り付けがあるとすごくドキドキしたりした。ミリオン3rdの仙台公演のときに近い感想を持ったこともあるけど、今回はド正面だったのでさらにもっと直球で感じた。

ここ最近はメインステージを正面から見る位置になることがあんまりなかった(名古屋は下手前方なので角度が大きかった、シンデレラ3rdはメインステージから遠かった)ので、その辺と比べると、今回はステージを想定された正面からの見え方で見てるんだな、となんとなく思うことが何回かあった。

THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!! 仙台公演に行ってきた - 平常運転

「想定された正面からの見え方」というのは振り付けやフォーメーションもそうなんだけど、照明を使った演出も、今回いちばん意図されたとおりの見え方を楽しめたのではないかと思う。 薄紅の終わりから in fact (2曲ともすごくよかった!!!)の冒頭への逆光でのシルエットはきれいだったし、アタシポンコツアンドロイドのピンクの照明が角度や前の席に遮られずに視界全体をチカつかせるのもちょっと豪華な気持ちだった。

いろいろ感想

全体曲(奇数公演の Shine!!!/BEYOND THE STARLIGHT/夢色ハーモニー/EVERMORE)や属性曲の流れ、ソロ曲をだれがどれを歌うかあたりはこのツアーのフォーマット通りという感じで、安心感がある半面ちょっと驚きが少なくなってきた感じは正直否めなかったかなあと思う。

ただ、そんな中今回再確認したんだけど、ぼくは BEYOND THE STARLIGHT がすごく好きなようだった。もちろん曲のテンション自体が高くて楽しい全体曲だから嫌いなわけはないんだけど、どちらかといえば初期〜アニメの曲を好む僕の傾向からすると自分事ながらちょっと意外でもある。好きな要素はいろいろ沢山あるんだけど、Dメロの歌詞がすごくドキドキして好きだなあ、と幕張の2日間で思った。(765劇場版の春香に代表されるように)仲間でみんな仲良くトップアイドル!みたいな空気がなんとなくアイマスにあって、それはすごく好きなんだけど、仲良しの仲間である半面ライバルであるのも確かで、モバマスだってアケマスだってアイドルどうしがライブバトルやオーディションバトルをしてきたでしょ、という思いもある。そういうふたつの気持ちのぶつかるところが、この曲の歌詞の譲りたくなんかないであって、ぶつかって火花が散って つながって星座になって 永遠に語り継がれる僕らの神話に表現されていると思っていて、ちょっと少年漫画的ともいえるこの歌詞がすごく刺さるところがあった。

ソロ曲の1曲目の Radio Happy には仕掛けが早すぎてびっくりしてしまった。初日はちょっと心の準備が追いつかなかったくらい。2日目は覚悟していたので間に合った。ゴキゲンな曲、コールアンドレスポンス、山下さんのキュートなパフォーマンスと楽しい要素ばかり詰め込まれたこの曲が楽しくないわけがない。いきなりイベントホールがオレンジに呑まれるのも納得の滑り出しだった。
そういえばこの曲で山下さんを先頭にダンサーさんが後ろに並んでぐるぐる回る振り付け(Choo Choo TRAIN のやつ!!)をするんだけど、好きな振り付けとして MC のところで出演者さんでやってみたり、はたまた最後のお願い!シンデレラのフリーのところでやってたりと、この振り付けがステージ上で人気だった。やってる方も見る方も面白いので納得である。

ニュージェネとしてこれまでのライブで(大橋さんを真ん中に据えつつ)ずっと活躍してきた原(紗)さんと福原さんだけど、このツアーではここ幕張が初登場だった。原さんのソロ曲の ステップ! をはじめ楽曲での未央感がよかったのは勿論なんだけど、MCの時のバラエティっぽい流れでの安定感というか存在感には、これだよこれ、という感じの良さがあったと思う。この文章で「感」という文字が4回出てきました。

歌うメンバーが替われば同じ曲でも印象が変わる……というのはアイマスライブの一つの醍醐味でもあると思うけど、あいくるしいはそれをよく感じられた曲だったと思う。もとのデュエット版のメンバーだった立花さんを中心とした今回のあいくるしいは、石川の牧野さんセンターでの歌唱とはまた違った味わいがあってよかった。

もともとデュエット曲だったこの曲が5人ユニット曲になった時は少しビックリしたんだけれど、飯田さん大坪さんがそれぞれ再録の時に楽曲の彩りをオリジナルから一味変えて見せた歌声のキャラクター性がよく出ていて、ユニット版のエッセンスが凝縮されていたと思う。そして勿論というか、Dメロの牧野さんのソロパートが圧巻だったのは言うまでも無い。今回座長も務めて見せ場のたくさんあった牧野さんだけれど、歌唱的にどこが一番心に残ったかというと僕はここを挙げたい。CD音源のきれいにまとまったそれともまた違う、熱量をこめて歌い上げるDメロは圧倒的だった。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 石川公演の1日目に行ってきた - 平常運転

命燃やして恋せよ乙女 はCD発売前だけど、メンバー的にまあありそうという感じはしていて実際予想通りだった。歌謡曲〜〜って感じでなかなか異質な感じもしつつ面白かったんだけど、何より間奏部分での3人それぞれの名乗り口上が面白すぎて大爆笑してしまった。永遠の17歳乙女も良いし、ビールが大好き乙女と流されやすい乙女は卑怯でしょ。おかげでこれ以降ビール飲みたい気持ちを「乙女」だけで表現できるようになって助かっている。助かっているとはなんだ。

jewelries 曲は jewelries1 から Nation Blue と アタシポンコツアンドロイド、そして初披露の SUN♡FLOWER というこちらも予想通りの選曲。 Nation Blue は宮城以来の登場だったけれど、宮城の現地に行けなかった身としてはようやく現地で聞くことができた訳で、仙台空港着陸失敗の悔しさをまたひとつ晴らせた感じはある。SUN♡FLOWER は楽しくないわけがないでしょ!という曲だったけど、初めてライブで聞いたところやっぱりたまらなく楽しくてすごくよかった。

まあ今回のツアーで一度も歌われないことはなかろうと思っていたけれど、開幕からの新曲中心の流れの中で唐突に Orange Sapphire と Nation Blue が歌われたのにはめちゃめちゃ驚いてしまった。特にこの2曲は大好きな曲だったので聞けてめちゃくちゃ嬉しかったし、同時に初日はその折角の久々の機会を現地で迎えられなかったことに正直すごく悔しかった。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 宮城公演のLVに行ってきた - 平常運転

トークの企画コーナーは初日と2日目で別々の企画だったけど、2日目の即興の寸劇、特に原田さんと杜野さんの寸劇がとにかく良かった。アドリブということで杜野さん演じる友紀の奔放っぷりも輝いていたし、原田さん演じる美優の言い聞かせるに「ちがいます」を連呼するツッコミの様子がすごくね、よかったですね……という感じ。
また、この2日目の企画コーナーのタイトルは"エチュードは1回だけ~千葉県連想ドラマ~"だったけど、タイトルコールの時に今井さんが エチュードは1曲だけ の振り付けをちょっとだけやっていてドキッとする感じでこれもまた良かった。

和氣さんの Can't Stop!! が楽しいのは今までのライブでもわかりきってたけど、どんだけ分かっていてもやっぱりこの曲のお祭り騒ぎっぷりは申し分ない。ダンサーとして出てきた立花さんがあまりにサマになってるのも面白い。コールしかり、わっしょいわっしょいという振り付けしかり楽しくて楽しくて仕方が無かった。

Take me☆Take you を原田さんが歌うのを見るのは、そのこと自体は5周年記念ニコ生の現地観覧で初披露を見ていたから2回目だったのだけど、大きいライブのステージでセンターとして歌ってるのを見るのはなんともいえない感動があった。(初日に美優Pの友人が隣だった分の感情補正もなくはないと思うけど、)総選挙で上位に入ってボイスを勝ち取った美優と、それによって美優のCVになってシンデレラガールズに参加されることになった原田さんにとって、総選挙上位選抜楽曲のこの曲を周年ライブで歌うのは晴れ舞台であり、また文字通り勝ち取った報酬でもあるのだ。

〆直前の曲は今回 Tulip だった。正直 Tulip は SSA まで温存すると思ってたのでイントロ流れ始めたときにどっひゃ〜〜〜という気持ちになったのだけど、よく考えたら佳村さんが幕張公演のセンターだった瞬間にそのことを予期しておくべきだったのかもしれない。曲の力もさることながら、そのセンターの佳村さんを筆頭に5人のパフォーマンスがすごく素敵だった。今井さんのキレキレのダンス、(MCでは演出のJUNGOさんを引き合いに出しつつ謙遜してたけど)杜野さんのセクシーさ。

アンコールの1曲目は EVERMORE だったのだけど、幕張公演が初アイマスライブだった藤田さんが初日のイントロでこの曲の歌い出しになぞらえて、今日の初めてのステージをずっと覚えています、という趣旨(正確な言葉は全然おぼえてない…)で挨拶したのがとにかくエモくてずるかった。EVERMORE はこれまで積み重ねてきたシンデレラガールズが今までを振り返る曲であると同時に、このタイミングから始まる物語もまた併走して存在する訳である。シンデレラでいつ誰に声がつくのかと気を揉むのには(ローンチから全員に声がついていたミリオンライブを引き合いにしたりして)時々思うところもあるけれど、円熟にして新鮮といったこの重層性というか時系列性だからこそのエモさというのも確かにあるなあと思わされた。

センターに立つことと、「がんばりや」っぷり

最後になってしまったけど、センターの話と、冒頭でも触れた「がんばりや」っぷりの話。

幕張公演のセンターは佳村さんだった。原さんか福原さんだと思ってたのでちょっと意外だったけど、佳村さんとてシンデレラガールズを初期から支えてきた人であって異論は何もない。NUDIE★ や Tulip を筆頭に、アニメ以降カリスマ感というか大御所感のすっかりついた美嘉らしい素敵なパフォーマンスだったと思う。
そんな佳村さんの最後の MC からはここまでの公演のセンターだった人の MC からも感じられたように、センターというポジションの大事さや重みが強く滲んでいて、このツアーのそれぞれのリーダーの感じてる責任感みたいなのが改めて形となって出ていたなぁと思った。このセンターに引き継がれていく責任感の出所はどこにあるのだろうかと興味を持っていたのだけど、ツアー冒頭の宮城公演以来の参加だった五十嵐さんの挨拶でちょっと得心した気がした。ちゃんとメモを取ってないので曖昧だけど、前の公演を越えようという気合にびっくりした、というようなことを言っていたはずで、シンデレラの皆さんの熱意がどんどんハードルを上げていってるのではないかなあ、と思ったりした。M@GIC☆の歌詞じゃないけれど、シンデレラはがんばりやさんなのだ。

あと、個人的にすごく感じ入ったことがあって、近年のシンデレラガールズのライブでは演者の方々が自分たちのことを「シンデレラガールズ」と言及することが多いのだけれど、佳村さんの MC では「アイドルマスター」というコンテンツ全体に言及して、最後の結びは「これからも"アイドルマスター"をみんなでいっしょに作っていきましょうね!」だった。アイドルマスターというコンテンツが好きな人間としてはそういう言葉には非常にぐっと来たし、そういう言葉が出てくるところもまた佳村さんだからこその良さだったなぁと思った。

そして福岡

もう今日から福岡公演である。予想される選曲でドキドキしつつ(ニャンと☆スペクタクル また聞けるぞ!とワクワクしている)、今回もまた違った思い出を持ち帰れるのを楽しみにしている。