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THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 福岡公演に行ってきた

感想ブログを書いてる間に次のライブ当日に日付が変わっても動じないようになってしまった昨今です。どうでもいい。

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ちょうど2週間前の7月末、シンデレラ5thツアーの7箇所中6箇所目の福岡公演に行ってきた。リーダー大坪さんの安心感とアイマス、かな子への愛、予想してたハードルを軽々越えてきた淵上さんと松井さんの"なおかれ"、サービス精神満載の好いとぉよ選手権、他にもいろいろあった。ツアー最終箇所となるSSAに向けてテンションを高めるべく、その感想を書いておこうと思う。

ファミ通.com のライブレポートがいつもの副読書です(定番になってきた):
www.famitsu.com

会場とかの話

福岡公演は小倉駅すぐの西日本総合展示場が会場だったので行きやすくて便利だった。また、小倉駅からは電車で15分ほど行くと門司港なので、空いた時間に門司港に観光に行ってた人が多かったように思う。僕も行った。まあこれは余談のたぐい。

幕張公演の時にイベントホールが小さく見えた……というのを前回の感想の時に書いていたけど、逆に今回の会場は広いな!と思わされた。石川とかと同じく(スタンドのない)フラットな会場で、前後方向もだけど左右方向が兎に角広かった。一番端のブロックは正面にステージがないくらい。1日目はその端のブロックで2日目は正面にステージのあるブロックだったのだけど、2日目になると一気にライブの臨場感が変わったなぁという風に思った。ちなみに自分で取ったチケットは1日目なのだった……

しかし今回おもしろかったというか意外だったのだけど、会場に入ってスタンド席から全体を見回した最初の瞬間に「イベントホールってこんなに小さかったっけ」と思ってしまった。2週間前の静岡公演の時のエコパアリーナと比べてしまったのだと思うけどふしぎな気持ちだった。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 幕張公演に行ってきた - 平常運転

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いろんな話(1)

例によって雑多にいきます。だいたいセットリスト順の感想のつもり


曲は(予想外も予想外だった Memories 以外は!)このツアーのフォーマット通りでひねりの少ない構成だったなーと思った。 Nothing but You はフル尺初披露だったけどメンバー的に来るならここしかないという感じだったし。ただ、最初のブロックで特に楽しみにしてたソロ曲がどんどん飛び出してくる構成には個人的にやられてしまった。ニャンと☆スペクタクル から 恋色エナジー、 lilac time と連続で来るのは予想外。とはいえニャンと〜は静岡でも最初のブロックだった。


SUPERLOVE☆が開幕なのには1日目はただただ驚かされたけれど、莉嘉の誕生日当日である2日目はナルホド〜〜という気持ちになった。最初のMCで誕生日を祝う話題になって山本さんはすでに涙ぐんでいて、(一応ライブの流れとしては次が SUPERLOVE☆ であることは明かしてないとはいえ)みんな明らかに"次ソロ曲歌うけど大丈夫?"という感じで気遣っているのはちょっと微笑ましかった。


同じ曲を同じ人が歌ってもその度に違う側面があるのはライブの楽しみだけれど、ニャンと〜 みたいな曲はその楽しみが分かり易くて非常によい。今回我々は九州"ニャン"児として、「殴りたかったから」サビの台詞のところで殴られてしまったわけである。

下地さんと Nothing but You の話

下地さんについては、初めてステージを見た4thライブと、アーティストとして本人名義で出演していた今年の ANIMAX MUSIX で見た時の感想をそれぞれ書いていた。

……のだけれど、特筆したいのは下地さん/有香かなぁという気がする。モバマスをプレイしたことがある人なら分かると思うのだけど、押忍にゃんこと有香はモバマスの序盤から2コストのノーマルとして登場するので、初めてすぐの頃に出会う古参キャラっぽいポジションのアイドルだ。なので、僕にとって有香は初めてモバマスに触れた時から見知ったアイドルなので、その有香が下地さんというCVを得てソロ曲をもらってステージに立ってるのを見た時に、あの頃からのアイドルがやっとこの大舞台に、という感慨っぽいものを感じてちょっとぐっときていた。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 4thLIVE TriCastle Story Brand new Castle に行ってきた - 平常運転

単純な良かったというだけとはまたちょっと違う話題としては、今回下地さんがすごい印象的だった。去年のシンデレラガールズのライブでステージ自体を見たことはあったのだけど、キャラクターソングではなく本人としてのステージを見るのは初めてだった。アーティストデビューして日が浅いということもあってか、見たところとにかく緊張しているというのが伝わってくる様子だった。とはいえ、歌そのものはそんな緊張してそうな中でもとても良かったので、またどこかで聞けたらいいなと思う。

ANIMAX MUSIX 2017 OSAKA に行ってきた - 平常運転

どちらのときも素敵なパフォーマンスだったのと同時に、緊張されているのが客席からも見て取れたのを覚えているのだけど、今回その下地さんがMCで、去年は緊張していたけど今年は楽しく歌えたということを言っていてちょっと嬉しい気持ちになったりした。

緊張の話を先にしてしまった。そんな楽しく歌えたと語る恋色エナジーはすごく良かったし、 Nothing but You では(デレステでのユニット編成同様)センターでのパフォーマンスも見れて、有香Pでも明確な下地さんファンでもないつもりだけど嬉しい気持ちになってしまった。そういえば、有香も下地さん本人も小柄な人だけど、 Nothing but You で5人並んだときにセンターの下地さんだけ背が低かったのにも有香っぽさを感じてちょっとニッコリしてしまった。

その Nothing but You は下地さん以外にも見所がたくさんあった。些細なところから言うと(MCでも触れていたけど)デレステのコミュに合わせて久しぶりに猫耳を外した高森さんの姿も見所といえば見所だったし、松井さんの歌声もすごく良くて、終盤で暴騰する松井さん株が既にここから上がってくる。青木(志)さんもオリジナルメンバーではないけれどよくハマっててよかった。
また、歌声が良かったという話題だと飯田さんに触れておかないといけないと思う。飯田さんは前々からすごくカッコいいパフォーマンスをする人だけど、アイマスの属性でたとえると結構ビジュアルに強い方の人だと思っていたし、キャラクター性もあって熱く歌うというよりはクールに決めることの方が多かったと思う。けど、 サビ最後のソロパートをはじめとしてこの曲で力強い歌声を聞いて、これはちゃんと評価を改めないといけないな……と思わされた。つまりとても良かったんですよ。

雑多な話(2)

これ見出し切ってる意味あるのかな。まあいいや……


Nothing but You で飯田さんの歌声の力強い側面を見たという話を書いたけど、似たようなところでいうと この空の下 では藍原さんの歌声が新鮮で、そしてやっぱりとても良かった。語彙がないな。静岡の 心もよう で村中さんの歌のうまさに驚いたのと似たような文脈でもあるのだけど、この空の下 を歌った藍原さん村中さん春野さんはそれぞれに違った良さがあって、一見するとバラードを歌うには意外な面々と思いきやよくハマっていたと思う。

心もようは選曲だけではなくて顔ぶれも以外だったのだけど、ふつうに(というと失礼だ)素敵に歌い上げる中島さん、力強さと優しさが同居する村中さん、そして目に見えて緊張しているけど丁寧にキャラボイスを綺麗に聞かせてくれた嘉山さん、と3者それぞれの歌声がとてもよかった。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 静岡公演に行ってきた - 平常運転

ちょうど3人それぞれの評価は静岡の 心もよう と似たような感じで、静岡と同じ表現で申し訳ないけど村中さんの"力強さと優しさが同居する"歌声はよかったし、春野さんも丁寧にキャラボイスを綺麗に聞かせてくれた。藍原さんはすごく正当派に綺麗で美しい歌声で、ふだんのクセのあるキャラクター性とのギャップもあって驚かされつつもすごく心地よかった。


おかしな国のおかし屋さん はまだ初披露から1年経ってない新しい曲だけれど、もうすっかり定番感というか安心感のある楽しみ方ができる曲になったなあと思う。……というと難しいけど、王子役が誰になるか毎回楽しみにするという、定番だけど毎回新鮮な楽しみ方ができるというのが何より良い。初日は青木(志)さんが王子役で出てきたことで厨二ポーズでバシバシ決めるのに大爆笑したし、二日目は春野さんが王子なのもすごく良かった。
ただ忘れてはいけないのは、王子役とのやりとりが毎回のハイライトになりがちだけど、ミュージカル仕立てのこの曲を歌う大坪さん本人の安定感があってのことだとは今回も思った。レモンタルト食べたり飛び道具っぽいところは他にもあるわけだけど!!
そういえば二日目のこの曲の後、初日は王子役だったけど二日目に"フラれて"しまった青木(志)さんが登場してのMCはすごく面白かった。こういう楽しみ方ができるところも含めてコンテンツとしての総合力の高い曲だ。


このツアーを通して自分が好きなことを再確認した曲はいくつかあるんだけど、そのうちの一つが オルゴールの小箱 だった。前々からいい曲だとは思っていたけど、福岡ですごくじーんと来てしまった。サビでゆったりとしたテンポの中で歌われるいじらしい恋心から泣きのギターソロに入るところの気持ちの高まりは言葉にしづらい良さがあった。


Take me☆Take you は幕張に続いての登場で、今回は高田さんがいることに尊い気持ちになってしまった。感想の大半が幕張の原田さんセンターでの Take me~ に被ってしまうのだけれど、芳乃もまた第5回総選挙でボイスを"勝ち取った"キャラであり、周年ライブでこの曲を歌うことは芳乃と高田さんにとってもまた、晴れ舞台であると同時に勝ち取った報酬なのである。

Take me☆Take you を原田さんが歌うのを見るのは、そのこと自体は5周年記念ニコ生の現地観覧で初披露を見ていたから2回目だったのだけど、大きいライブのステージでセンターとして歌ってるのを見るのはなんともいえない感動があった。(初日に美優Pの友人が隣だった分の感情補正もなくはないと思うけど、)総選挙で上位に入ってボイスを勝ち取った美優と、それによって美優のCVになってシンデレラガールズに参加されることになった原田さんにとって、総選挙上位選抜楽曲のこの曲を周年ライブで歌うのは晴れ舞台であり、また文字通り勝ち取った報酬でもあるのだ。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 幕張公演に行ってきた - 平常運転

また、(どうしても高田さんや原田さんの尊さと比べると一歩負けてしまうのだけど)、みくもまたこの総選挙で上位入りしてCDメンバー入りした訳であり、高森さんが歌うというのも同じようなめでたさがあってよかった。

好いとぉよ選手権の話

属性曲+全員曲明けの MC での企画コーナーは各公演ごとのお楽しみだった訳だけど、福岡では"プロデューサー、好いとぉよ選手権"だった。アイドルがプロデューサー相手に堂々とそんなことを言っていいのかという気もするけど気にしてはいけない、きっと。出演者の方がアイドルとして様々な趣向を凝らしてプロデューサー宛に"好いとぉよ"を伝えて審査するという企画。大サービス企画という感じだけど、このコーナーの司会だった大坪さんと高森さん(高森さんは初日だけ司会)が壇上にいるただのオタクという状態で、それもまたコンテンツの一部という感じで面白かった。ステージ上であれだけ「優勝!」を連呼してるのヤバかった。褒めています。

それぞれの"好いとぉよ"はどれもすごく良かった。言い終わった直後に自分で悶絶する人あり、ネタを仕込んでくる人あり。高森さんはちょうどライブのタイミングで開催されていたデレステのガチャの宣伝までしていて芸達者。しかし2日目の色物多しという前評判は正しかった……

そういえば今回のツアーでは各拠点で2デイズで、曲も(曲順だけ少し変えることはありつつも)2日間同じでどちらか来ていれば成立する構成だったけど、福岡のこのコーナーは時間の都合からか2日間で"好いとぉよ"を披露するのが上手下手半分ずつで分かれていた。おもしろ企画コーナーの一幕とはいえ、ちょっと意外に思ったというのはある。結果オーライではあったんだけど、(初日に"好いとぉよ"を披露した)渕上さんのファンの友人が初日だけ見に来ていたので、上手下手がうまく噛み合わなかったら彼は悲しみを背負って帰っていたのだろう……

"なおかれ"の話

問題の時間。実は属性曲のあたりで残りのソロ曲の予想が奈緒と加蓮だけだったあたりで何か演出を仕込んでくるのではと思っていたけれど、現実は予想の上を行っていたのだった……

Frozen Tears は渕上さんの甘いけど綺麗な歌声がすごく良かった。加蓮の2曲目をここで聞けてうれしかった。それは良い。その直後に Memories のイントロが流れ始めたときには、驚きよりも何よりも困惑が先に立ってしまった。アニメ初出のユニット曲はここまで2期曲は歌われていたけれど、ユニットの個性が特に色濃い1期のユニット曲は歌われていなくて、僕はそこに線引きがあると勝手に思っていた。ところがどっこいなおかれ Memories である。最初の一瞬は兎に角頭に困惑の疑問符が飛びまくっていた。

歌ったメンバーが個性の強いアイドル揃いというのも私色ギフトの歌詞とマッチしていて言われてみればジャストフィットという感じなんだけど、もともとオリジナルのユニットメンバーの持ち曲という意味合いの強かったアニメのユニットがシンデレラガールズ全体の持ち曲に昇華するのは、シンデレラガールズがアニメのまっただ中から次のステップに進んだってことなんだろうなぁと改めて思ったりもした。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 石川公演の1日目に行ってきた - 平常運転

しかし蓋を開けてみれば完成度の高さに脳内の疑問符は全部感嘆符に変わってしまった。淵上さんのきれいなビブラートを筆頭にした歌もそうだし、左右対称のダンスのフォーメーションも驚くほど綺麗。視覚でも聴覚でもすごく満足感が高かった。

そしてこの流れから来ると何が続くのかはもう自明だけど、その自明の通りの Neo Beautiful Pain 。ライブで聞いてこの曲の株はグッと上がったし、松井さんのパフォーマンスも兎に角滅茶苦茶よくて松井さんの株も完全に暴騰した。速い四つ打ちかつ緩急の大きい構成が派手な照明とダンスと完全にハマって音と光のショーとしてすごく完成度が高かったのもそうだし、歌とそのダンスで松井さんのパフォーマンスは圧倒的に力強かった。思い返せば去年の4thライブで力強さの片鱗は感じていたのだけど、ダンスのキレと運動量(Memories と比べて負けないようにフリを増やした、と方っていた)、そして歌声の突破力とどれをとっても、 2nd SIDE にはなかった松井さんと奈緒の新しい世界が大きく切り開かれたように思った。
歌声の話でいうと、力のこもったパフォーマンスの中でも最後のサビのところでもう一段ギアを上げるあたりが特に印象深い。シンデレラのソロ2曲目にはいろんな意味合いがあると思っているのだけど、この曲は松井さんが奈緒の新しい世界を切り開いたタイプの曲だと改めて思った。

大坪さんの話

今回の公演のリーダーというかセンターは大坪さんだった(個人的には高森さんあたりだと思っていた……)。前々から語られていたことではあるけど、今回大坪さんのセンターを見ながら、めちゃめちゃ俗っぽい表現で大変申し訳ないんだけど、大坪さん自身が本当に信頼できるオタクだな!!!と様々な意味で思った。好いとぉよ選手権で高森さんと大喜びしているところもそうだし、節々のMCでのコメントもそう。また、最後に「アイマスですよ、アイマス!」で〆るときの嬉しそうな様子もそう。この人はぼく達"プロデューサー"と同じ目線を持っているんだということによる共感っぽいものが、トークでもステージでも大坪さんのパフォーマンスへの安心感に加わって、めちゃめちゃ頼もしい姿に見えた。じっさいセンターだと知ったときに緊張しなかったと2日目の最後のMCで大坪さん本人が語っていてすごい。そして、その緊張しなかったというMCの中で続けて、かな子をセンターに立たせることができる喜びについて涙ながらに語る訳である。このシンデレラガールズへの深い愛を改めて感じられたというのも、大坪さんがセンターでよかったと今回とても思った。

そしてセンター大坪さんといえば、最後の Tulip にはびっくりしてしまった。飯田さん藍原さんがいるということで曲じたいはあるかもと思っていたけれど、センター大坪さんは予想外。Tulip ほど曲自体の色が強くても、顔ぶれが変わるとやっぱり印象がけっこう変わるのだなあ、というのは面白かった。大坪さんが入ると曲自体の(健全な!)甘さがぎゅっと増して新鮮だった。

そしてSSA

そんな福岡公演だった。長いツアーの中である程度フォーマットのあるライブをここまで楽しんできたのだけど、SSAはきっと全然違った様子になるのだろうと思う。ということはつまり、このフォーマットで全国を飛び回って楽しんできた5thライブの地方公演はここがラストだったのだ、と今更ながら思うともう寂しい気持ちになってきた。15時間後にSSA公演始まるのにね。

ここまでの6箇所12公演(のうち僕が見てきた11公演)で、積み重ねてきたシンデレラガールズの今までと広がりをそれはもう贅沢に感じてきた。いっぽうでアニメに関してはここまですっかり影を潜めていて、ここまでパキッと切り替えてきたのはSSAで何かあるのではと勝手に思ってる、というのもある。はてさてどんな2日間になるのか。

そういえばこれは2日目の終演直後に取った写真。まだ外が明るくて、ここから夕焼けになっていく感じだった。夏だ。

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